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人権コラム(平成30年2月15日号)

更新:2018年01月25日

平成29年度人権啓発ポスターコンクール

小学生の部 特選作品

兵庫小2年 江見青莉

あなたの人権 わたしの人権

「もやい直し(なおし)」

「水銀に関する水俣条約」が、平成29年8月16日に発効しました。水俣病の悲劇を二度と繰り返すまいという国際的な取り組みで、身近なことでは、水銀を含んだ蛍光灯や電池などの製造や輸出入が2020年までに禁止されます。

水俣病は工場排水によって汚染された魚を食べ続け、体内に蓄積されたメチル水銀により脳や神経細胞が冒される公害病です。発生当初、原因不明の奇病や伝染病の患者として扱われ、家族までもが不当な解雇、就職や結婚差別、社会の刺すような視線など壮絶な苦痛や孤立感を味わったのです。また、水俣市民全体が、水俣出身というだけで厳しい差別を受けました。補償をめぐる問題でも醜い対立があり、従来存在した地域での助け合いの精神は崩壊しました。

これではいけないと、差別と分断を克服するため「もやい直し」の運動が提唱され、市民と行政が一体となって取り組みました。

「もやい」とは「船と船をつなぎ合わせること」で、ばらばらになった心の絆をもう一度つなぎあわせることが、「もやい直し」です。

市民一人ひとりが水俣病の問題に取り組めるようなイベントをはじめ、地道な学習会や共同作業を開催し、患者、市民、行政が顔を合わせ、積極的に声を掛け合う機会を増やしました。対立を対話に変え、「人と人」との関係をつなぎなおしていきました。

さまざまな人権侵害の起きている現代、今こそ家庭で、地域で、社会で「人と人」との絆を強める「もやい直し」をする時ではないでしょうか。

(社会同和教育指導員 中村 勝英(なかむら かつひで))

11日は人権を考える日です

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このページに関するお問い合わせ

市民生活部 人権・同和政策・男女参画課 人権啓発係
〒849-0919 佐賀市兵庫北三丁目8番36号ほほえみ館
電話:0952-40-7367 ファックス:0952-34-4549
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