森邸と庭園
- 所在地:大財3丁目
- 構造:木造2階建
- 完成年:1914年(大正3年)
作品講評
森邸の主屋は大正3年の建築とされる重厚な構えの住宅で、瓦屋根の漆喰(※)は後年の補強と推測されます。洋風の意匠をもつ西側建物には細工の施された銅板葺の下屋があり、屋敷の塀にはモルタル洗い出し仕上げが用いられるなど、大正期や昭和期の様々な要素が見られます。松などの庭木、石灯籠や飛び石によるアプローチが印象的で、住まいと調和する良質な庭園が維持されています。
大財通りに通じる町中でありながら、潤いや古い要素からなる小宇宙が長く温存されてきたともいえるでしょう。これからも大切にしたい良質な景観です。
※漆喰:消石灰に麻糸などの繊維質、フノリ・ツノマタなど膠着剤を加えて水で練ったもの。砂や粘土を加えることもある。壁の上塗りや石・煉瓦の接合に用いる。
※個人宅になりますので、無断で敷地内に入らないでください。
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