先人に想う ~明治維新150年に寄せて⑥ ~
日本赤十字社 佐賀県支部 事務局長 船津定見さん

更新:2017年10月26日

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日本赤十字社 佐賀県支部 事務局長 船津 定見さん)

市報さがでは、幕末維新期を中心に活躍した「佐賀市が輩出した偉人たち」にスポットをあて、縁のある皆さんにインタビューを行います。

今回は、日本赤十字社佐賀県支部事務局長の船津定見さんに赤十字の仕事や佐野常民について伺いました。

(聞き手 池田剛)

博愛社創設から140年

佐野常民(日本赤十字社蔵)

(佐野常民(日本赤十字社蔵))

日本赤十字社の前身である博愛社が創設されて、今年で140年です。

佐野常民は、幕末に佐賀藩の代表としてパリ万博に行った際に、赤十字を紹介するパビリオンを見て、その考え方に感銘を受けたようです。

その後、明治10年に西南戦争が起こった時、パリで見た「敵味方なく人を救う赤十字の精神」を思い起こし、博愛社設立を訴えました。

はじめは、敵の傷病者まで救護するということになかなか政府の理解が得られなかったようですが、佐野の熱意と現地熊本で征討総督であった有栖川宮熾仁親王に直接願い出たことで、明治10年5月に「博愛社」が設立されました。

これにちなみ、日本赤十字社では5月1日を創立記念日としています。

熊本地震での活動

記念ポスター

(140周年記念ポスター)

日本赤十字社は、第2次世界大戦までは戦時救護が中心でしたが、戦後は災害での支援活動が中心になりました。

昨年の熊本地震の際には、全国の支部や病院から2,000人近い医療スタッフや支援要員が熊本に集まりました。

県内からも約60人の医師や看護師等が救護班として現地で活動しました。

日本赤十字社の日常の仕事

ハートラちゃん

日本赤十字社は、国や自治体から補助金等を受け取ることなく、独立して活動しています。

活動を支えているのは、870万人の個人会員と、11万人の法人会員です。

佐賀県支部の組織としては、支部、唐津赤十字病院血液センターがあります。

私たちがいる支部では、普段は、一次救命処置、水難救助などさまざまないのちと健康を守る講習事業を行っています。

県民の皆様からの会費での支援をはじめ講習事業など、日本赤十字社の活動は多くのボランティアの皆さんの支えで成り立っています。

佐野常民は多才な人物

生誕碑②

(生誕地記念碑)

佐野常民は下村家に生まれ、その後藩医の佐野家に養子に入りました。

佐野は、弘道館(佐賀藩の藩校)で成績優秀で、32歳で医者になりますが、その才能は医学に留まりませんでした。

佐賀藩十代藩主の鍋島直正から佐賀藩の理化学研究所である「精煉方」の責任者や三重津海軍所の監督に任命されたり、日本美術協会の設立を行ったりと、活躍は多岐にわたりました。

川副町が佐野の顕彰のために、平成16年に「佐野常民記念館」を建設したことは市民の皆さんもご存知だと思います。

しかし、大正15年に日本赤十字社創立50周年にあわせて、生家である下村家跡に「生誕地記念碑」が建立されたことはあまり知られていません。

地元佐賀を大切にしたことでとても慕われた佐野の生誕地記念碑もぜひご覧いただきたいと思います。

リンク

日本赤十字社 佐賀県支部

佐野常民記念館

※先人に想う~明治維新150年に寄せて~は、市報さが1日号で連載中。
 (船津定見さん:市報さが11月1日号

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