悲惨な交通事故のニュースが報じられない日はない。
佐賀県は人口10万人当たりの人身交通事故発生件数が全国ワーストワンである。
この「ワーストワン」は5年も連続しているが、分析された内容を見ると佐賀市も責任の大きさを感ぜずにはいられない。
何故ならば、今年の春に発表された佐賀県内の市町別交通事故発生状況ランキングでは、佐賀市がワーストワン(前年は4位)であるからである。
佐賀市が不名誉にも県内1位となった事故発生率は下記の9項目で評価されたものであるが、評価項目中、道路延長1キロ当たりでの人身事故発生件数部門では、佐賀市は1.3件でトップである。
高齢者が絡んだ事故率も神埼市についで2位という高い位置にある。
以下項目別に、ランクが高い順に示すと
車両1千台当たりの人身事故件数 2位
人口1万人当たり人身事故件数 3位
人口1万人当たりの第1当事者の法令違反件数 4位
人口1万人当たりの人身事故第1当事者数 5位
人口1万人当たりの死亡事故件数 6位
人口1万人当たりの死亡事故第1当事者数 6位
死傷者のシートベルト非着用率 11位
昨年の佐賀県の人身事故の類型としては、追突事故が47パーセント、出会い頭の事故が22パーセントとなっている。
このことは、前方不注意、安全不確認など運転の基本的遵守事項が守られていないことを示している。
次に、事故発生の時間帯では、通勤時間帯の事故が55パーセントに上る。
この時間帯の事故の多さには「あせる気持ち」での運転も影響しているに違いない。
あと5分でも通勤時間に余裕を持った運転であればどうであろうか。
運転マナーも気になる。
携帯電話を片手に運転している運転手をよく見かけるが、もってのほかである。
バス通勤する私にとって、歩行者の立場に立つことが多いが、運転者にお願いしたいことがある。
横断歩道では歩行者優先、信号つき交差点では黄色になったら交差点には進入しないことなど、運転マナーにも心がけてもらいたい。
事故に遭っても、事故を起こしても、当事者としてはつらい思いをしなければならない。
また家族にも心配をかけ、悲しませることにもなる。
佐賀市では交通事故を減らそうと、5月末に「交通事故“脱ワーストワン”キャンペーン」をスタートさせた。
9月2日には市を挙げて「交通安全大会」をメートプラザで実施する。
皆様の心がけで悲惨な事故が減り、佐賀市および佐賀県の交通事故・脱ワーストワンに繫がればありがたいことです。
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