令和3年度人権啓発
ポスターコンクール優秀作品
あなたの人権 わたしの人権(特別編)
作家の東田直樹さんに執筆いただいたコラムの後編です。
◇前編(令和3年12月15日号)はこちら→https://www.city.saga.lg.jp/main/4115.html
「自閉症の僕が願っていること(後編)」
僕は幼稚園に入園してから、自分が他の子どもと違うことに気づきました。みんなはきちんと椅子に座り、先生の指示通りに動くことができます。教室から飛び出し砂場で砂をさらさら落とし続ける僕は、みんなを困らせる存在でした。
自閉症の僕は、集団行動が苦手です。子どもの頃、みんなと同じことをしない僕を心配して、先生や友だちは注意してくれましたが、どうしようもありませんでした。「よい子」になりたいのに、みんなのようには行動できず、僕はまるで、自分が壊れたロボットの中にいるみたいでした。
小学5年生までは、母に付き添われ普通学級で学びました。大変なこともたくさんあったのは事実ですが充実した日々だったと思います。僕にもみんなと同じ未来があると信じていたからでしょう。その後、小学6年生から中学3年生までは特別支援学校に通い、視覚支援やスケジュールなど自閉症の特性に配慮された授業を受けました。高校は通信制の高校に入学。自宅学習が中心でしたが自分なりに一生懸命勉強したつもりです。僕は自閉症であることを誇りに思えるような人生を歩みたいと思っています。
コミュニケーションがうまくとれなかったり、奇妙に見える行動をしたり、自閉症者の言動は他の人から見れば謎だらけに違いありません。周りの人たちのやさしいまなざしや温かい応援のおかげで今の僕があります。
誰もが望まれてこの地球に生まれてきたのです。人の役に立ちたいと願っている自閉症者もたくさんいます。どこまでも続く道の向こうに理想郷と呼ばれるところがあるのかどうかわかりませんが、多様性を尊重することで、今いる場所をみんなが心地いいと思える空間にすることができるのではないでしょうか。
◇毎月1日は「いじめ・いのちを考える日です」
◇毎月11日は「人権を考える日です」
◇新型コロナウイルス感染症に関連する差別や偏見をなくしましょう
このページに関するお問い合わせ
市民生活部 人権・同和政策課 人権啓発係〒840-8501 佐賀市栄町1番1号 本庁1階
電話:0952-40-7367 ファックス:0952-40-7327
