令和2年度人権啓発
ポスターコンクール優秀作品
あなたの人権 わたしの人権
「1枚の写真」
先日、知人から一枚の写真を印刷したカードが送られてきました。
1945年9月に、長崎の佐世保に上陸したアメリカの従軍カメラマン、ジョー・オダネル氏が原爆投下からまもない長崎で撮ったとされる写真です。それから半世紀後の1995年の写真集に「焼き場に立つ少年」と題して収められ、大きな反響をよびました。
この写真は10歳程の裸足の少年が、死亡した幼い弟を背負って火葬の順番を待つ姿を写しています。ジョー・オダネル氏は、この時の様子に対して「少年は血がにじむほど唇かみしめて、火葬される弟を見つめていた。炎が静まると、静かに背を向けその場を立ち去った」と語っています。
「焼き場に立つ少年」を見ていると、まだ小さい子が戦争に巻き込まれたというやり場のない深い悲しみと多くの命を奪う戦争に対して強い憤りを感じました。
2019年に長崎原爆落下中心地碑の前で核廃絶を訴えたローマ教皇は、「焼き場に立つ少年」のパネルを掲げ、「この写真を見て被爆地の訪問を決意した」と語り、「戦争がもたらすもの」との言葉を添えて全世界の人々に呼びかけました。
戦争は、最も重い人権侵害であり、絶対にあってはならないことです。世界人権宣言にある基本的人権を大切にし、平和な世の中になると信じています。
(社会同和教育指導員)
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