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忖度(2017年6月1日)

更新:2019年04月 3日

 まだ、6月に入ったばかりであるが、今年の流行語大賞になりそうな言葉が現れてきた。

 「忖度」(そんたく)である。

 皆さんは、この言葉をご存知だっただろうか?

 聞いたことはあったが、活字を見るのは初めて、という方が多いのではないだろうか。

 この「忖度」騒動のおかげで、私は、公務を預かる人間の1人として、ここ数ヶ月間、大いに、考えさせられ、勉強させられた気がしている。

 

 最初に、この言葉がマスコミに登場したのは、2月初め頃の「森友学園問題」であった。その後、森友学園報道がそろそろ下火になってきたと思っていたら、今度は「加計学園問題」とまたしても毎日のように、新聞やテレビのニュースで「忖度」の文字が躍るようになってきた。

 国政を舞台にした「忖度」は、皆さんと一緒に経過を見守っていくとして、このような話は、決して他人事ではない。

 今回の件を市役所の仕事に置き換えて考えてみた。

 普段から市長の近くにいる、例えば秘書課の誰かが、「市長は自分の口で言えないから、私が代わって言う。」と何かを依頼した場合、依頼された部長は、それを無視できるだろうか?

 難しい案件であった場合、きっと悩んでしまうのではないか?

 

 「忖度」は、他人の心を推し量るというような意味で、必ずしも悪い行為をさすものではないが、状況を見誤ると公平・公正を大きく損なうことに繋がってしまう。

 市長である私としても、この二つの「学園問題」を他人事と考えず、よき反面教師としてこれからの市政に臨みたい。

 そして、何より、報道機関の皆さんには、決して権力の側につくのではなく、公平・公正を願う国民の側に立って、最後まで報道を行ってほしいと願うものである。

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