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焦眉の急(2017年2月8日)

更新:2018年01月 5日

 環境問題 その1

 つい先日、NHKスペシャルという番組で、PM2.5などの大気汚染物質による中国の深刻な現状を放映していた。

 政府に対する抗議や異見発表が抑制されているように思える中国にあって、武漢市では健康被害に我慢できない女性グループが立ち上がって、国に改善策を強く訴え続けるという、勇気ある姿が収録されていた。

 合わせて、冬場は特にひどくマスクが手放せないスモッグ状態の北京市街も映し出していた。私の記憶に残る20年ほど前の北京では想像もできないし、これが世界第2の経済大国の首都なのか?行政の役割は?日本列島に及ぼす影響は?我々の子や孫の世代に与える影響は?もちろんCO2も野放しだろうなどと、いろんな思いが交錯した。

 

 環境問題 その2

 1月下旬、私はラグビーワールドカップ・2019などの事前キャンプ誘致のため南太平洋に浮かぶ島フィジーを訪れた。

 翌日、フィジーの地元紙がわれわれの訪問を扱っていた。私はその新聞を記念に持ち帰ったが、その新聞には南極の氷河が融解している写真も載っていた。

 私はその写真に興味を覚え、市の職員に英字による記事を翻訳してもらった。

 新聞には「かってないリスクを引き起こす気象変動」との見出しで、オーストラリアの今年1月の気温が史上最高を記録したことが危機的に捉えられていた。

 フィジーの近くには南極の氷河の融解による海面上昇に怯えるツバル島などがあり、「近年の海面温度の変化が直近の間氷期と全く同じで、当時の海面は現在よりも6~9メートルも高かったことが明らかになった」とその記事は警鐘を鳴らしていた。

 海面が今より6~9メートルも高い?

 佐賀で言えば金立山の麓辺りが、昔の海岸線だったという説があるので、この記事はあり得ない話ではなかろう。因みに金立町の千布の交差点付近で現在の標高は8.7メートルである。

 加えて、グリーンランドと南極大陸を覆う氷床は、わずかな大洋の温度上昇にも敏感に反応し溶け出していくため、温暖化によって海面は何世紀にも亘って上昇続けると予想されていることも、この新聞は報じていた。

 (参考までに有明海沿岸の堤防の高さは現在7.5メートル)

 

 環境問題 その3

 フィジー訪問後の1月末、私は、悲惨な原発事故から一日も早く復興しようと懸命に努力をされている福島を、他の用務を兼ねて訪ねた。

 福島では飯舘村、南相馬市を経由して浪江町をメインに訪れたが、福島の原発事故の被災地はまだまだ深刻だ。

 事故から間もなく6年を迎える。

 除染作業は進められているが、作業から出た田んぼの表土などの汚染物は黒いトン袋に納められて積み上げられていた。車窓からの、この光景は、まさに「土の墓場」である。

 剥がれた田んぼの表土は、農家の皆さんにとっては「大切な命」であったにちがいない。無念だったろう。農耕の経験がある私にはそう響いた。

 事故発生源からの放射性物質の流出はまだ止まっていない。

 双葉町から大熊町に入り、事故のあった発電所から約1.5㎞の地点まで、車で近づいた。木々や草むらなど、周りの景色に特に目立った変化は感じないが、事故を起こした発電所が近まるにつれ、線量計の数値がどんどん上がるのを見て、私は事故の深刻さをより一層感じた。

 このような中にも、浪江町では町の一部ではあるが、避難指示解除に向け懸命の努力が黙々となされている姿は頼もしかった。

 

 ここに紹介した、環境問題 その1、その2、その3を私たちはどのように捉え、どのように対応するのか。

 悲惨な原発事故、そして、異常気象などで、じわじわ締め付けてくる地球温暖化。

 私たちにとっては、どちらも大きな問題だ。

 大気汚染対策、原発に頼らない、再生可能なエネルギーの確立はまさに「焦眉の急」である。

 世界では国民同士、そして国同士で争っているところもあるが、争いをしているときではなかろう。

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