![]() 子どもたちを地域の一員として育てていきましょう! |
伝統と文化もしっかり引き継いで・・・ |
平成18年度より佐賀市教育基本計画で取り組み始めた『市民性をはぐくむ教育』の推進!
Q1 『市民性』ってどんなことかしら?
A 『市民性』ということばは、一般的に「よりよい社会の実現のために、まわりの人と積極的に関わろうとする意欲や行動力のこと」を意味します。
Q2 『市民性がはぐくまれた人』って、具体的にどういう人なの?
A 佐賀市教育委員会では、次のような人たちのことをイメージしています。
- 身近な集団に進んで参加し、自分の役割と責任を自覚した言動をとることができる人。
- 他の人々に対し感謝と思いやりの心をもった言動をとることができる人。
- 困っている人に出会ったとき、自分に何ができるか考え実行できる人。
- ボランティア活動や地域活動に協力し、地域の一員としての役割を果たすことができる人。
- 自治意識を持ってよりよい社会の実現に努力することができる人。
- 地域社会の習慣や伝統文化等の良さを知り、守り育てる行動をとることができる人。
Q3 「市民性をはぐくむ教育」推進には、どんな方法が考えられるの?
A 学校と地域のかかわり方で、次の三つの方法が考えられます。いずれも、子どもを社会の中の一員として、出番を与えることが基本となります。
I型 異世代交流のできる活動の場をできるだけ多く地域の中に仕組み、できるだけ多くの子どもたちを参加させる。
II型 地域主催の社会体験活動を、学校が可能な範囲で支援する。
III型 社会教育と学校教育の連携強化(意図的、計画的に仕組む)による社会体験活動を核にした学習を展開する。
Q4 市民性をはぐくむには、具体的に、どんなことをすればいいの?
A 家庭や地域では、まず身近な行事に、大人も子どもも参加することが大切だと考えます。その中で地域の一員であるという所属意識が芽生えたり、自分も必要とされているということが実感できたりします。そして活動の中で、さらに地域やその活動を良くしていこうと、周りの人々と助け合いながら取り組んでいく。このような営みを繰り返していくことで「市民性」がはぐくまれていくと考えます。
また、学校では、総合的な学習の時間、生徒会活動、道徳、社会科などの時間を使い、地域の行事と関連付けて、子どもたちが地域へ出向き、さまざまな体験や地域社会への提案を通じて、「市民性」をはぐくむことができるよう支援していきたいと考えています。
Q5 学校教育と社会教育の連携ですすめるのはなぜですか?
A 教育は、未来の担い手を育む学校・家庭・地域の協働の営みです。学校では学習、体験活動を通し、さまざまな市民性をはぐくむ出番や役割を準備し、子どもたちの活動を評価(ほめる、認める)していきます。地域社会はその発表の場とも言えます。学校で学んだこと、疑似体験したことを、地域社会という真の生活のステージで、実際に大人の手を借りながらやってみることが、とても意義のあることだと考えています。そのためには学校と地域が「こんな子どもに育てたい!」という共通の目標を持ち、つながりを強め、深めていくことが大切です。
Q6 なぜ、「市民性をはぐくむ教育」が必要なのでしょうか?
A 現代は、核家族化、少子高齢化、都市化、パソコンや携帯電話などの情報ルーツの普及といったことが複雑に絡み合って、社会が著しく変化しています。それに伴って、家庭や地域で、人とのつながりを大切にした生活が希薄になってきています。私たちが暮らす佐賀市でも、そのような状況が見受けられます。
このままでは、ますます「自分さえよければ…」とか「地域社会のことは関係ない」といった風潮が蔓延し、まわりの人たちと一緒になって社会を創り上げようという、自治意識が醸成されなくなることが心配されます。
佐賀市教育委員会では、このような状況を改めていこうとの方向性を打ち立てました。未来の佐賀市を担っていく子どもたちに、小さい頃から大人が地域づくりをする姿を見せ、子どもたちにも出番と役割を準備し、活動したことに対してしっかり評価(ほめる、ねぎらうなど)することを繰り返し行っていくことで「市民性」をはぐくみ、高めていきたいと考えています。
Q7 私たち地域の大人は、子どもたちにどのように接して、どう関わればよいのでしょうか?
A 合い言葉は「出番、役割、承認」です。子どもたちが頑張ったらやり遂げることができるくらいの役割や出番を準備し、大人の支援を受けながらやり遂げさせる。そして子どもたちがやり遂げたことに対して承認をすることが大切です。小さな行事(家庭や地域の中でのちょっとしたお手伝い)から大きな行事(地域の祭りや運動会などへ実行委員として関わる)まで子どもたちの出番、役割はいろいろあるでしょう。たくさんの「出番、役割、承認」の機会を、意図的に作りだしていくことが必要です。
また、子どもはやったことがないことはできないし、教えられていないことはわかりません。そのことを大人が理解し、子どもたちと関わる必要があります。ですから、活動の中では支援する大人の役割も重要になってきます。私たち大人は、どんな些細なことでも、子どもたちの思いやりのある行動、頑張っている姿には、「ありがとう」や「ご苦労さん」などの言葉をかけることが大切です。“自分が取った行動が大人に認められている“と感じることが、子どもたちのさらなる意欲と活動へとつながっていきます。
そして活動の中で、マナーが悪い、倫理に反しているといったような発言や行動をとった時には、その場であるべき姿を考えさせ、教えていくことも必要です。
すぐに目に見えての効果は期待できないかもしれませんが、このような場面づくりや言葉かけを事あるごとに繰り返し行っていきましょう。
また、そのような場に参加した大人たちも自らのあり方に気付き、地域の一員として活動していく意義を改めて考える機会にもなっていくと考えます。
以上、佐賀市教育委員会が取り組む『市民性をはぐくむ教育』の推進について、ご理解いただけましたでしょうか。質問、提案などございましたらどうぞお寄せください。このページ下段の枠の中にご意見等をご記入の上、枠の左下にある「送信」ボタンをクリックしていただきますと、ご記入いただいたご意見等が、教育委員会に届く仕組みになっています。
佐賀市教育委員会 社会教育課
関連ファイル
市民性をはぐくむ教育【概要版】A3【 PDFファイル:2.21 MB 】
家庭向け啓発チラシ(表)【 PDFファイル:919.4 KB 】
このページに関するお問い合わせ
教育部 社会教育課 子どもへのまなざし運動・若者支援推進室〒840-0831 佐賀市松原二丁目2番27号 佐賀バルーンミュージアム3階
電話:0952-40-7354 ファックス:0952-24-2332
