令和4年度人権啓発
ポスターコンクール優秀作品
あなたの人権 わたしの人権
「ありのままの自分で」
昨年は「全国水平社」創立100年ということで、島崎藤村(しまざきとうそん)の小説「破戒」が話題になりました。明治39年に書かれた被差別部落を主題にした小説です。
主人公の瀬川丑松(せがわうしまつ)は、被差別部落出身を隠しながら生きていました。出自を隠すのは、父からの戒めによるものでしたが、丑松の心の葛藤や苦悩が緻密に描かれています。
この作品は明治時代のことですが、今の時代にも通じるものです。現在、あからさまな差別はなくなったように見えますが、インターネットの発達により、深刻になっています。また、「それって昔のことでしょう?」「自分の周りにはいない」そういう声を耳にすることがあります。「自分のことじゃないから関係ない」そんな考えが差別を考える事から遠ざけ、その結果差別を生んでしまうことになりかねません。
こうした問題は、人権問題のすべてに共通することであり、当事者の気持ちに寄り添うことが大切と考えます。
社会が変わることで差別の問題は解決していくと思います。隠すことなくありのままの自分を語ることができる社会を実現したいものです。
この時代に「破戒」を読んでみませんか。
(社会人権・同和教育指導員)
◇毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
◇毎月11日は「人権を考える日」です。
◇新型コロナウイルス感染症に関連する差別や偏見をなくしましょう。
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