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人権コラム(令和5年3月15日号)

更新:2023年03月 8日

     人権コラム(15月)
   令和4年度人権啓発
 ポスターコンクール優秀作品

あなたの人権 わたしの人権

誰もが『当たり前』に暮らしていける社会とは

サッカー・ワールドカップカタール大会は、日本代表の活躍もあり、大いに盛り上がりました。

現地の競技場では、連日たくさんの人が観戦しましたが、その中には多くの車いす利用者がいました。国際サッカー連盟(FIFA)は、「世界の人口の15%には何らかの障害がある。すべてのファンに利用しやすいインフラとサービスを提供する」と宣言しています。

一昨年の東京五輪・パラリンピックを機に建て替えられた国立競技場も、障がいのある当事者の意見が反映され、車いす席は建て替え前の約40席から約500席へと大幅に増えました。

視界が遮られないように前の手すりの高さや角度が工夫され、健常者と同じ動線で移動できる広い通路や、車いすから利用しやすい高さの売店などが設けられました。障がいがあるから、とあきらめていたことが近年、バリアフリーやユニバーサルデザインの整備で可能になってきています。

そこに至るまでには、長年の障がいのある当事者の運動がありました。彼らが求めたのは、上から施すような「やさしさ」ではなく、互いを「対等」と認め合い、障がいの有無に関係なく「当たり前」に暮らしていける社会でした。

そのためには、人の心のバリアもなくす必要があります。無関心や偏見のない社会。それは周りの人に関心を持ち、想像力を働かせることから始まるのではないでしょうか。

(社会人権・同和教育指導員)

◆毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
◆毎月11日は「人権を考える日」です。
◆新型コロナウイルス感染症に関連する差別や偏見をなくしましょう。

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このページに関するお問い合わせ

市民生活部 人権・同和政策課 人権啓発係
〒840-8501 佐賀市栄町1番1号 本庁1階
電話:0952-40-7367 ファックス:0952-40-7327
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