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【教育長だより】ふるさと佐賀市 再発見

更新:2016年04月21日

 

4月1日「佐賀市星空学習館」開会式   

4月1日「佐賀市星空学習館開会式」

興味津々に天体望遠鏡をのぞきこむ小学生    大型スクリーンに映し出された風景

興味津々に天体望遠鏡をのぞきこむ小学生      大型スクリーンに映し出された風景

平成28年4月21日

3日の「さが桜マラソン2016」は、フルマラソン、ファンランに全国から11,575人のランナーがエントリーして開催されました。ランナーのみなさんは、ゲストの有森裕子選手の激励を受け、ゲストランナーの君原健二(ファンラン出場)、柳川春己(マラソン出場)両選手とともに、満開の桜がまるでパノラマのように広がる光景の中を走ることができました。さがの春を満喫しながら走る人、会話を楽しみながら沿道の応援と一体となって開放感いっぱいに走る人、あるいは記録に挑戦しながら黙々と走る人、それぞれのパフォーマンスで走る様は、ふるさと佐賀の新年度の幕開けにふさわしいものでした。

ところで、佐賀市の教育は、昨年度から秀島市長と教育委員で構成する総合教育会議での協議を通して、市長によって策定された「佐賀市教育大綱」をもとに、「佐賀市教育振興基本計画(第三次佐賀市教育基本計画)」においてその具体的な施策を定めて取組み2年目となります。

現代社会は、グローバル化や情報化等による進展とともに少子化や核家族化等により、子どもを取巻く教育環境は急激に変化しています。

このような社会に生きる子どもたちには、生涯にわたって社会の変化に適切に対応し、社会の一員として自らのよさを発揮していくために必要な「生きる力」を育むことが重要です。

そこで、義務教育段階では、子どもたちに「生きる力」を身につけさせるために、確かな学力とたくましく生きる健康・体力に加えて豊かな人間性を育むことに視点を当てたいと考えています。そして、義務教育9ヵ年を通して、子どもに将来への夢と希望を育みたいと思います。

そのためには、キーワードとして「(豊かな)体験」「(多様な人との)かかわり」「ふるさと(のよさ)」を生かした学習が極めて大切であると考えています。

今、佐賀市では「子どもへのまなざし運動」の浸透で、子どもたちは、地域の人に見守られ、地域の中で多くの人と関わって多様な体験活動を通して育っています。このように子どもを社会全体で育てる機運の高まりは、佐賀市民の誇りでもあります。

そこで、学校教育で授業として取組む“ふるさと”を素材とした体験的な学習をいくつか紹介します。

1 「ふるさと学習」としての体験活動

子どもたちに、佐賀の自然や歴史、文化、文化遺産等について現地を訪ねて体験的に学んだり、公共施設等の見学を通して佐賀市の現在や将来について学んだりする「ふるさと学習」を全小学校の4年生、6年生の教育課程に位置づけて実施します。この学習を通して、子どもたちにふるさと佐賀を理解し、ふるさとを愛し誇りに思う心情と態度を育てたいと思います。

現在56箇所を指定し、主題ごとに16通りの体験活動モデルコースを設定しています。昨年度、世界文化遺産に登録された「三重津海軍所跡」やラムサール条約湿地に登録された「東よか干潟」での体験学習、リニューアルした「佐賀市エコプラザ」では、再生エネルギー体感やバイオマス産業都市を目指す将来の佐賀市の理解等々、ふるさと学習として多くのすぐれた素材をもとに学ばせたいと考えます。

2 「佐賀市星空学習館」の活用による天文・科学学習

本年度から西与賀コミュニティセンターを施設的な特性(天体観測ドーム)を生かして「星空学習館」にリニューアルし、天文・科学の学習拠点施設として学校教育(理科、総合、行事等)にも活用します。

ここでは、天文知識が豊富な専門のスタッフによって体験的に楽しみながら学習することができます。

館内には、備付の20センチメートル屈折赤道儀式望遠鏡があり、それを活用した定例の天体観望会をはじめ科学実験や自然観察教室、星にちなんだ季節の行事等を数多く実施します。夜だけでなく昼間でも太陽や金星の観察ができます。また、天文・科学に関する資料を常備した資料室や200インチの大型スクリーンには、天候に左右されることなく天体を映し出し観察することができます。是非、家族や地域、PTA 等の行事にも活用していただくと楽しいかと思います。

また、学校での授業や行事等には、専門スタッフが出向いて「出前授業」を実施します。小さい頃から天体に親しみ、科学のおもしろさを身近に味わってもらい理科好きな子どもが増えることを期待するところです。

3 「東名(ひがしみょう)遺跡」の出前授業

この遺跡は佐賀市金立町で出土した約8,000年も前のもので、日本を代表する縄文遺跡でも大変重要な文化遺産です。

市内の小学6年生の社会科歴史の学習では、専門スタッフを各学校に派遣し、東名遺跡から出土した遺物をもとに教材化し、「約8,000年前にタイムスリップし縄文時代が体感できる」ように「出前授業」を行います。

この出前授業は、各班に準備された遺物(オニグルミ、イチイガシ、エゾシカの角、イノシシの牙や下顎、糞石、サルボウ貝、ボラのえら、土器、石やじり等)をもとに、それらを観察したり触れたりして、子どもたちが縄文時代の人々の生活や環境を想像しながら、疑問をどんどん膨らませていき課題解決に迫っていくような学習を展開していきます。

4 郷土学習資料(教材)の活用

これまで各学校では、郷土を学ぶための人物教材としては、主に「さがの七賢人」を活用してきました。しかしながら佐賀市出身や佐賀市を舞台に活躍して業績を残した先人は数多く存在します。子どもたちにふるさとを人物を通して学ばせるためには、多方面から多くの先人を取上げ、その生き方や業績をとおして学ばせたいと考えました。平成26年度には「郷土学習資料改訂委員会」を設けて、社会科の教師や歴史研究家等による新たな郷土学習資料作成に取組んでいます。

この教材は今年8月の刊行を予定しており、2学期からは各学校の郷土学習教材として活用してもらう予定です。

この図書名は「さが人物探検 99 ~100人目はあなただ!」の予定です。コンセプトは、子どもたちに、“もっと知りたい、もっと調べたい、ゆかりの場所に行って人物の追体験をしたい”という興味・関心を抱かせるガイドブックにしたいことです。

保護者や地域のみなさんには、子どもたちがこの教材を使って学ぶ様子を参観いただく機会をつくり、実際に手にとってお読みいただきたいとも考えています。

ふるさと学習の取り組みについていくつか紹介いたしましたが、佐賀市では、義務教育を通して育てたい子ども像のひとつに、「ふるさとを誇りに思い愛着をもつ」を掲げております。子どもの育ちの中で、ふるさとを学び、理解し心情を高めていくことはとても重要なことであると考えます。佐賀市の子どもたちが、ふるさと学習をとおして「生きる力」を育んでいくことを期待するところです。

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