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バスに乗ってください(2016年4月6日)

更新:2018年01月 5日

 平成28年2月定例佐賀市議会が3月23日閉会した。提案した議案、すべて可決されたが、その中には市営バスである佐賀市自動車運送事業会計予算も含まれている。この市営バスの予算の可決に当たっては、議案審査を付託された経済産業委員会で次のような附帯決議がなされた。

 

 本議案の審査の結果、今後の行政執行等に当たって、次の意見等を付すので速やかに所要の対応をされるよう求める

 1.交通局の庁舎は築50年を経過し、老朽化が著しく安全面に欠ける状況にあるため、早急に庁舎の建
   てかえを検討すること。

 2.建てかえの検討に当たっては、職員の休憩スペースを十分に確保するなど労働安全面に十分配慮する
   こと。

 3.建てかえの検討に当たっては、市産木材を活用するなど市経済の活性化に配慮すること。

   以上決議する

 

 このような「附帯決議」は、「注文つき」ということであり、われわれ執行部にとっては、通常、あまり歓迎されるものではない。しかし、今回の附帯決議は、私にとっては意外なことであり、ありがたく思った。もちろん、改築費の捻出は、バス事業者にとっては今後悩みの種になるだろう。

 どうして「意外な事であり、ありがたいことであったか」というと、それは今から11年ほど前に遡る。

 旧佐賀市時代のことであるが、市営バスの経営は苦しく、債務超過の名の下に「バス事業廃止」の動きが加速していた。

 あのまま推移していれば、「平成の大合併」後の議会で民営化の議案が提起されていたに違いないからだ。

 こういう動きに対して、私は市長として、現に走っている市営バスをできるだけ効率的に運営することにより、「まち」に必要な公共交通機関を存続させるべきだと主張した。

 民営化されると不採算路線は廃止の対象となりやすく、いわゆる交通弱者といわれる子どもや高齢者の足を奪うことになるからだ。

 公営バスと同じように、これまで地域住民の足を守ってきた民営バスも乗客離れには勝てず、不採算路線が増え、それらの路線は行政の補助がないと廃止せざるを得ない状況になっていた。

 バスをめぐる経営環境は公営も民営も変わらぬ状況になっていた。

 私たちは市営バスの経営改善を目指した「経営健全化計画」を作成し、一般会計からの支援によりまず累積赤字の解消を図り、後は「自力でとんとん」を目指した。

 他方、民営バスが受け持つ地域には赤字分を補助金で補填したり、代替の交通手段を用意した。このような取り組みに対しては、当然、市議会の厳しい指摘もあった。

 そのような過去の厳しさを経験した私には、先の2月定例議会の建設的な附帯決議は本当にありがたく、隔世の感があった。

 最近の市営バスの運賃収入と利用者数には下げ止まりも見えてきたようで、乗客数は少しずつ増えている状況である。

 その背景には、お客さんへのサービス強化を積極的に取り組んできた交通局の職員の努力も忘れてはならないし、議会をはじめ、市民の皆様の暖かい理解があったことも忘れてはならない。

 佐賀市交通局では「乗客の伸び」という、ありがたい兆しをこれからも大事にするために「ICカードの導入」などの準備を進めている。

 

 そこで皆様にお願いである。

 市民の皆さん、ぜひバスに乗ってください!

 バス停まで少々離れていても!

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