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少年スポーツのあり方(2016年2月8日)

更新:2017年03月 9日

 今月はじめ「佐賀市少年スポーツのあり方検討委員会」から佐賀市教育委員会に対し、「これからの少年のスポーツのあり方」について提言がなされた。

 この提言は、少年スポーツの過熱化や勝利至上主義に走りがちな部分を抑制して、ジュニア期に経験すべきスポーツのあり方を示したものである。

 

 この「あり方検討委員会」が設置された背景には、市教育委員会と市PTA協議会の研修会の議題として、一昨年、昨年度と「少年スポーツの指導の過熱化」が取り上げられたこと、加えて佐賀市議会では、「スポーツ指導者育成事業」に対して、少年スポーツの活動実態の把握と過熱化しないような指導を求める付帯決議があったことなどの経緯がある。

 委員会は、学校施設の利用団体指導者、スポーツ団体、保護者、学校、PTA、学識経験者、行政などの代表15名で構成され、昨年6月の設置から5回の会議を経て、このたび提言がまとめられた。

 提言では、学校体育施設の利用制限に触れられており、練習場所となる学校施設の利用回数を1団体当たり「週に3回以内、1回2時間以内」に制限することを提案されている。

 また、少年スポーツの指導者と保護者のあり方についても触れ、指導者、保護者会代表が年1回以上スポーツ研修会・講習会に参加することや、指導者の資格取得も促している。

 

 このことが新聞報道されると、早速、問題点を指摘する意見が私のところに届いた。ご意見の一部を紹介する。

 

 『確かに小さい子供逹への身体への負担はあると思います。しかし、きちんとした指導を受けていれば、故障しない為のストレッチや柔軟をきちんとやっているはずです。

 日曜日に大会があれば、多少の疲れはあると思いますが、その前に宿題も済ませ、頑張って学校に行く事は当然の事と子供達も自覚しています。

 本人の努力があり、練習出来る環境があるからこそ結果が残せているのです。

 その環境を取り上げれば、テレビ、ゲームに走る子供も出てくれば、志が高い子供は自主的に練習をする可能性も出てきます。そうなれば、指導者の目が行き届かなくなり事故や故障にもつながります。

 月曜日に保健室の利用が多い、居眠りが多いとの事ですが、それはスポーツをしている子供に限らず何もしていない子供の夜更かしでもあると思います。

 一部の子供であれば、個別に指導して頂きたい。

 佐賀市の小学生にだけ制限をするのであれば、佐賀市だけ遅れをとるのは目に見えて明らかです。

 同じ日の新聞の右側には和歌山国体で43位、7年後の佐賀県開催にふさわしい結果を残すために、小中学生の育成の重要性の認識の記事がありました。

 矛盾していませんか?

 今の子供逹は、小さい頃からスポーツに親しんでるので将来オリンピック選手になりたい!ナショナルチームのメンバーに入りたい!など、高い目標を持って取り組んでいます。

 そのへんをご理解頂き、どうか、子供逹から施設を取り上げないで下さい!』

 

 私はこのお便りを見て、今回のあり方検討委員会の提言は、まさに時宜を得た提言であったと高く評価した。

 画一的な利用制限のところには私自身も少々疑問が残っており、今後、議論が必要であるものの、過度の練習で体を壊した話などを聞くと、ある程度の制限はやむを得ないのではないかと考える。

 みなさんはどう思われますか?

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