令和2年度人権啓発
ポスターコンクール優秀作品
あなたの人権 わたしの人権
「他人に迷惑をかけてはいけない?」
新型コロナウイルスによる社会環境の変化でしょうか。最近、社会が不寛容になっていると感じます。
2018年、民間の教育研究所が日本・中国・インドネシア・フィンランドの幼児を持つ親を対象にした調査によれば、「幼児の将来に期待すること」として、日本は約半数が「他人に迷惑をかけないこと」と回答し、これは他の国と比べてダントツに高かったそうです。
「他人に迷惑をかけない」は裏返せば「他人に迷惑をかける人は排除されても仕方がない」「自己責任」ということになります。すると困った時に助けを求めることができなくなり、それが命にかかわることもあります。
いじめを受けている子どもはほとんど親に話しません。災害時、赤ちゃんや障がいのある人と過ごす家族は避難所に行くことをためらいます。病気にかかることも日本では迷惑と考えられがちです。
「他人に迷惑をかけない」という言葉は、人の人生をずっと縛り、冷たい社会につながるように感じます。
多くの国では「困っている人を助けなさい」と教える親が多いと聞きます。困った時、手を差しのべてもらったらうれしいと思います。助けてもらう経験を通じて自分も手を差しのべられるようになるのではないでしょうか。「お互いさま」という寛容な気持ちが温かい社会につながっていくと思います。
(社会同和教育指導員)
◇毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です
◇毎月11日は「人権を考える日」です
◇新型コロナウイルス感染症に関連する差別や偏見をなくしましょう
このページに関するお問い合わせ
市民生活部 人権・同和政策課 人権啓発係〒840-8501 佐賀市栄町1番1号 本庁1階
電話:0952-40-7367 ファックス:0952-40-7327
