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【教育長だより】子どもの権利と「子どもへのまなざし運動」

更新:2015年08月21日

 

ラジオ体操後の朝食のおにぎりは格別のおいしさ(諸富北)

諸富北

 

 

働く喜びを感じた子ども職場体験(ヤマト運輸)

ヤマト運輸

 

 

平成27年8月21日

立秋を過ぎると、つくつく法師や鈴虫の鳴き声が聞こえ始め、風の匂いにも何かしら秋を感じるようになります。

 

夏休みを目前に、岩手県矢巾町の中学2年男子が、いじめを原因に電車に飛び込み自殺するという極めて残念でショッキングなニュースが国内を駆け巡りました。

「生活記録ノート」をとおして、しきりにSOSを発していたにもかかわらず、学校も周囲の大人もしっかりと受け止め、防ぐための対応を十分にし得なかったことは返す返す残念でなりません。

「いじめ防止対策推進法」が施行し、教師の意識も高まり、学校での指導のあり方や組織体制等を見直し整備された矢先の出来事でした。

このような悲しい出来事は絶対にあってはならないことであり、他山の石とするためにも対応上の問題点を明確にして、各学校での指導体制の点検と指導の強化を指示したところです。

「いじめをしない、させない、許さない」取組みは~学校で・家庭で・地域で・企業で~社会総がかりで取組むことが重要です。

とりわけ各家庭では、今年、市内全小中学生に配布しましたリーフレット「いじめをなくそう みんなの力で!」をもとに、是非子どもさんとともに考えてみましょう。

 

市民総参加子ども育成運動「子どもへのまなざし運動」は、大人が、いじめはもとより子どものあらゆる権利を守り健やかな成長を支援する取組みでもあります。

改めてその重要性を感じるところです。

その「子どもへのまなざし運動」も8年目を迎えました。

この間、市民のみなさんのご協力を得て継続した運動を行ってまいりました。

地域では、子どもへの見守り運動や子どもとのふれあい活動等が組織的にも個人的にも広がりをみせ、地域行事では、子どもの出番を工夫してもらい、地域のみなさんとともにやり遂げた達成感を味わい、地域の一員としての自覚を育んでいるところです。

子どもたちにとって、今年の夏もまた、地域での多くの体験を通して、ふるさとへの想いを一層膨らませたことでしょう。

子どもを地域ぐるみで育む機運が確実に高まってきていることに感謝申し上げます。

 

さて、子どもを取巻く環境をみますと、児童虐待やネットいじめ、犯罪被害、子どもの貧困問題等々、子どもの権利を侵害する状況が多く見られます。

 

子どもへのまなざし運動の方向を考える時に、その原点である「佐賀市未来を託す子どもを育むための大人の役割に関する条例(子どもへのまなざし条例)」に立ち返り見つめ直したところです。

条例の第3条(基本理念)2項には、「大人は、子どもの人格を尊重し、子どもが社会において保障されるべきさまざまな権利を有していることを認識するとともに、子どもの声に耳を傾け、子どもにとって最善の利益を考慮し、当該権利の尊重に努めること」と謳っています。

推進委員会では、「子どもの権利とはどういうものなのか、そして、それを守るために運動をどのように展開していくのか。」について議論をしてきました。

 

子どもの権利については、1989年、第44回国連総会において、「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」が採択され、1990年に発効しました。

これにより子どもの基本的人権が国際的に保障されました。

日本は1994年に加入いたしました。

今なお、戦争に巻き込まれ怯えながら暮らしたり、自然災害により家を失ってしまったりする子どもたち、貧困に苦しみ満足に食事ができなかったり、防げる病気で命を落としたりしている子どもたち、生まれながらに障がいがあり差別を受けたり、満足に教育を受けられず、労働力となったりしている子どもたち、・・・世界にはさまざまな厳しい環境の中で生きている子どもたちがいます。

 

市内の中学校においても、「子どもの権利条約」について、社会科公民の授業をとおして学んでいます。

そこには考え方の骨子として「2つの基本理念と4つの柱」があります。

 

  • (2つの)基本理念
  1. 子どものために何かしようと考えたときには、子どもにとって最も良いと思われることをする。
  2. 例外なく、全ての子どもたちの権利が守られる。

 

  • (4つの)柱
  1. 生きる権利

防げる病気などで命を失わないこと、病気やけがをしたら治療を受けられることなど健やかに成長することができる権利

  1. 育つ権利

教育を受け、休んだり遊んだりできること、考えや信じることの自由が守られ、自分らしく育つことができる権利

  1. 守られる権利

あらゆる種類の虐待や搾取などから守られること、障がいのある子どもや少数民族の子どもなどは特に守られることができる権利

  1. 参加する権利

自由に意見を表明したり、集まってグループをつくったり自由な活動をしたりできる権利

 

子どもの健やかな成長は、すべての大人の願いです。

私たち大人が、改めて「子どもの権利条約」を理解するとともに子どもの権利について確認し合いましょう。

そして、それを守っていくことを基盤に「子どもへのまなざし運動」を推進していくことが大切でしょう。

今後とも運動へのご理解とご協力をよろしくお願いします。

 

教育長 東島 正明

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教育部 教育総務課 教育政策係
〒840-0811 佐賀市大財3丁目11番21号 大財別館3階
電話:0952-40-7352 ファックス:0952-40-7394
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