人権コラム(平成27年5月15日)

更新:2015年05月 8日

平成26年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品

平成26年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品

あなたの人権 わたしの人権

歴史から女性の人権を思う」

 先日「現地に学ぶ」研修会で、南島原市の口之津歴史民俗資料館へ行きました。明治時代の長崎税関口之津支署庁舎跡に民俗資料を展示しているところで、当時は税関の役割だけでなく、三井三池炭鉱の海外輸出中継港としても発展していました。資料館には「からゆきさん」のコーナーが設けられています。年頃の娘たちが、外国へと大勢送られていきました。その大半が農村、漁村などの貧しい家庭の娘でした。娘たちは石炭を積んだ貨物船の船底に押し込められ、換気設備もない灼熱地獄の中、海を渡って行きました。精根尽き果てて息絶えることもあったそうです。何とか無事に着いても、過酷な現実が待っていました。異国の娼館へと売られていき、ほとんどの人達が23歳くらいまでしか生きられなかったそうです。
 日本へ帰ることもできず、その国で短い一生を終えた娘たちの生きる希望は、やはり故郷や家族ではなかったでしょうか。娘たちの望郷の念を考えると胸が熱くなります。中には、まれに外国人と結婚し財を成した人や、やっとの思いで帰国が叶った人もいます。まさに、女性の人権がなかった時代が実際にあったことをまざまざと見せつけられました。
 女性の人権が尊重されるようになった現代ですが、娘たちが同じ「人間」として生れながら、このような「現実」に翻弄されたことを決して忘れることなく、しっかりと向き合うべきだと感じました。今の時代を生きる私たちが、「女性の人権」の大切さ、一人ひとりの人権が尊重される社会をつくっていかなければいけないと強く思いました。

(社会同和教育指導員 栗﨑孝子)

 

 

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