人権コラム(平成27年1月15日号)

更新:2015年04月 2日

平成26年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品
平成26年度人権啓発ポスターコンクール優秀作品(1月)

あなたの人権 わたしの人権

「一言の大切さ」

ある講師が、講演会で豪華な花束を贈呈されました。関係者の一人の男性が、ふと別れ際に「僕は4人の子持ちなんですヨ」と話しかけてきました。その日は日曜日。彼の妻は、日曜出勤の夫を送り出し、子どもの世話と家事にいそしんでいると想像した講師は、思わず彼に花束を差し出して言いました。「これ、留守番の奥様にあなたからだと言って差し上げてください。私が持ち帰るより、意味があります。花も嬉しいはずです。」彼は、ガッチリした腕に大きな花束を受け取り、嬉しそうに帰りました。
私の想像です。「彼が大きな花束を抱えて電車に乗り、家に着くとすぐに妻に渡す光景。妻はにこやかに受け取って、『ありがとう』の感謝の言葉を言います・・・」。
数日後、講師に彼から電話がありました。「ガックリですよ。女房にプレゼントだよと渡したら、〝どうせ講演会で処分に困ったのを持ち帰ったんでしょ!〟と言われて」
人を悲しませることはたやすいことです。何の配慮もなく、思いつきや感情をそのまま語っていればいいのですから。しかし、人を安心させ、幸せにするには、『心の労作業』が必要です。
相手の心への想像力を持つこと。その立場に立ってみること。そうした日々のささやかな心の労作業が、夫婦や親子にも、周囲の人々との人間関係にも大切なものではないでしょうか。
人権尊重の社会は、こんなささやかなことから出発するのだと思います。
(社会同和教育指導員 中村勝英)

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