埋蔵文化財

更新:2016年12月 9日

発掘調査について

発掘調査のしくみ

私たちが、ふだん何気なく見ている山の中や田畑の下には、私たちの祖先が残した生活の跡が数多く埋まっています。これを遺跡といいます。

佐賀市内には、こうした遺跡が650カ所もみつかっています。これらをひとつひとつていねいに調べていくと古代の人々の生活の様子がみえてきます。遺跡は私たちの郷土の歴史を知るための貴重な資料であり、後世に伝えていく必要があります。

また遺跡は、埋蔵文化財とよばれ多くの場合地下に埋蔵されています。実際に地面を掘ったり、地表面を詳しく観察してみないとその存在はわかりません。そのためさまざまな開発によって、知らないうちに破壊されてしまうおそれがあります。

そこで国では遺跡を保護するために文化財保護法を定めています。それにより、遺跡の範囲に含まれる地域の開発については事前に届け出が必要です。

届け出が提出されると遺跡の有無を確認するための調査を実施します。遺跡が発見さた場合はそれを保護するために、開発との調整を計ることになります。

遺跡は調査によって新たに発見されたり、範囲が広くなったりする場合があります。

また、遺跡の範囲外になっている場所でも遺跡が埋蔵されている可能性がありますので、開発の内容によっては、調査をお願いする場合があります。

 「埋蔵文化財の届出制度」については、こちら

発掘調査のながれ

遺跡を掘る

表土をはぐ…遺跡のある深さまで掘削機で慎重に表土をはぎます。

遺構をさがす…「カキ板」という道具を使って表面を薄く削り、住居、溝、井戸などの跡を見つけます。これらを遺構とよびます。その部分は色が違うので輪郭がわかります。この色の違う部分を移植ゴテやスコップで掘り下げます。土器などの遺物が出てきたら、竹ベラやハケを使い慎重に掘り進めます。

記録する…遺跡を記録するために測量と写真撮影を行います。測量は遺構の大きさ、形、深さなど、復原できるように図として記録します。写真撮影は地上からの撮影だけではなく、気球やラジコンヘリを使っての空中写真も撮影します。

成果をまとめる

発掘調査で得られた土器などの出土遺物や遺跡測量図の整理を佐賀市文化財資料館で行います。

出土品の復元

長い間地中に埋まっていたため、土圧などで大半の土器が壊れています。これを接着剤や石膏で組み上げるものですが、文様の少ないものはどのように接合するのかを確かめながらの作業ですので根気が必要です。ジグゾーパズルの立体版と考えればわかりやすいと思います。

出土品の実測

三角定規やディバイダー、マコ(型取り器)を使って計測します。文様や絵柄も全て作図します。土器のちょっとしたカーブの具合で年代が違うことになりますので、詳細な計測を必要とする根気の要る作業です。

出土品の写真撮影

出土品の特徴がよくわかるように撮影します。

報告書作成

原稿を作り成果をまとめ報告書を刊行します。この報告書は、国内の研究機関や大学、都道府県等の教育委員会に送付し、研究資料として活用されます。

多鈕細文鏡 表土をはぐ様子 遺構をさがしている様子
「多鈕細文鏡」 表土をはぐ 遺構をさがす
遺跡を記録する様子 気球などを使っての空中写真 出土品の復元の様子
遺跡を記録する

気球などを使っての空中

写真(遺跡を記録する)

出土品の復元
出土品の実測の様子 出土品の写真撮影 報告書
出土品の実測 出土品の写真撮影 報告書

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〒840-0811 佐賀市大財3丁目11番21号 大財別館2階
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