ワンヘルスとは?
ワンヘルス(One Health)とは、「人の健康」「動物の健康」「環境の健全性」を一つの健康と捉え、一体的に守っていくという考え方です。
私たちが健康的に暮らしていくためには、「動物の健康」も「環境の健全性」も守る必要があります。
動物から人へ感染する「動物由来感染症」は、人がかかる感染症の半数以上を占めています。また、この病原体を持つ野生動物、媒介生物などの生息域が、近年の森林破壊や気候変動で人の生活圏と重なってきて、人に感染する機会が増えています。
各分野の専門家(医師、獣医師、環境分野の研究者など)、行政や関係機関が連携するだけでなく、ワンヘルスを意識した一人一人の行動が大切です。
たとえば、「ペットを適切に飼う」「感染症を防ぐために手洗いやうがいをする」「草むらに入るときは、長ズボン着用や虫除けをする」などもワンヘルスの理念に沿った取組として大切です。

動物由来感染症とは?
「動物由来感染症」とは動物から人に感染する病気の総称です。
人と動物も重症になるもの、動物は無症状で人が重症になるものなど、病原体によって様々なものがあります。詳しい情報は「動物由来感染症ハンドブック(PDF)をご覧ください。
身近な動物由来感染症
・パスツレラ症
犬や猫などの動物の気道や口の中に普通に見られる細菌です。
主に動物に咬まれて感染しますが、飛沫を介した経気道感染もあります。
感染すると咬まれた部分に腫れや痛みが生じ、気道から感染した場合には風邪のような症状が現れます。
・オウム病
インコ、オウム、ハト等の糞に含まれる菌を吸い込んだり、口移しでエサを与えたりすることによって感染します。
突然の発熱(38度以上)で発症し、全身倦怠感や筋肉痛などのインフルエンザのような症状が現れます。
重症では呼吸困難や意識障害をおこし、診断が遅れると死亡する場合もあります。
・サルモネラ症
カメ等の爬虫類から感染します。感染すると発熱、下痢、腹痛などの症状が現れます。
まれに菌血症や髄膜炎などの症状を引きおこし、重症化すると死亡する場合があります。
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
マダニに刺されることで感染します。また、発症した犬や猫の体液から感染する場合もあります。
感染すると発熱や下痢、嘔吐が現れ、時に意識障害や出血症状が出現します。重症化すると死亡する場合があります。
動物由来感染症を予防するために日常生活で注意すること
動物に触ったり、砂場等で遊んだら必ず手を洗いましょう
石けんを使用して手を洗うことで、大部分の病原体を落とすことができます。
野生動物の家庭での飼育や野外での接触は避けましょう
野生動物はどのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物にはむやみに触らないようにしましょう。
過剰なふれあいは控えましょう
口移しでエサを与えたり、スプーンや箸の共有は止めましょう。動物と同じ布団で寝ることも避けましょう。
糞尿は速やかに処理しましょう
糞尿が乾燥すると、その中の病原体が空気中を漂い、吸い込みやすくなります。糞尿に直接ふれたり病原体を吸い込んだりしないよう気をつけ、早く処理しましょう。
動物の身の回りは清潔にしましょう
動物のブラッシング、小屋やかごの掃除をこまめに行いましょう。また、鳥を飼うときは換気を心掛けましょう。
ペットの健康状態に注意しましょう
動物由来感染症に感染しても、動物は無症状な場合があります。また、ペットに寄生するノミやマダニが病原体を持っていることもあります。ブラッシングをしたり、ペットの定期検診を受けるなど、健康管理に注意しましょう。また、ペットにも、かかりつけの動物病院を作り、相談できる関係づくりが大切です。
自身の体調不良を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう
動物由来感染症に感染しても、風邪やインフルエンザ等に似た症状が出る場合が多く、病気の発見が遅れがちです。受診の際はペットの飼育状況や健康状態、また動物との接触状況についても医師に伝えましょう。

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