子育て応援コラム「アタッチメント」 No.27 令和7年6月発行
ほんとは、まるごとだいすきって言いたい

寝顔を見ていると無条件に愛おしいと思えるのに、起きている時の我が子には、イラッ、がっかり、もやもやさせられて、ついつい、「いい加減にしなさい」、「何度言ったらわかるの」、「泣けばいいと思ってない?」、「〇ちゃんを見習いなさい」と言ってしまう。子育て中の親の「あるある」を多くの方が経験されていないでしょうか。そんなみなさんへこの一冊。
「僕がどんな子ならお母さんはうれしい?泣かないのがいいこ?強い子がいいこ?怒らないのがいいこ?おばかはきらいだよね?もっと可愛かったらよかった?」うさぎのバニーぼうやがお母さんに率直に尋ねる絵本「いいこってどんなこ?」(文:ジーン・モデシット、絵:ロビン・スポワート、訳:もき かずこ、出版社:富山房 )。
この絵本をはじめて読んだ時、心が震えて、私は涙が出ました。バニーぼうやのお母さんのように、「ありのままのあなたでいい」と言われたい思いは、大人も子どもも変わりません。
子育て真っ最中の揺れ動く心に深く染み入る、親と子で読めば心が通いあえる体験をこの絵本は創ってくれますよ。「生まれてきてくれてありがとう」という原点にリセットしてくれる絵本です。
怒っても、泣いても、拗ねてもこの人ならだいじょうぶ。子どもたちは、自分を受け止めてくれる、安心できる相手に生き生きした感情をぶつけられるのです。頭でわかっているけど、親も感情の動物。時々、軌道修正しながら、子どもとの貴重な日々を程良く重ねていけますように。
※今月号より、子育て応援コラムは、2ヶ月に1度の配信、イラスト入りでリニューアルです。お楽しみに。
佐賀市こども・子育て支援専門アドバイザー 田口香津子
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