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【令和6年度】景観ウォッチング~中央大通りまち歩き~を開催しました!

更新:2025年11月10日

令和4年度、令和5年度と、城内地区・柳町地区周辺で実施してきた人気のまち歩きイベント「景観ウォッチング」を、ルートを変更して今年度も開催しました。今年度は「中央大通りまち歩き」と題し、佐賀駅周辺の近現代文化に彩られた景観スポットを散策しました。本記事では、散策したスポットについて、当日の写真と共にお伝えいたします。

R6ウォッチング_扉用

 

日時

2025年1月25日(土)10時から12時頃(9時30分受付開始)

 

対象

お住まいの地域・年齢に限らず、どなたでも参加可能

 

講師

(一社)佐賀県建築士会 川﨑 康広 氏

 

散策コース

1 佐賀駅バスセンター 2 佐賀駅前交流広場
3 県道佐賀停車場線 4 駅前まちかど広場
5 唐人町まちかど広場 6 唐人町商店街
7 見佛山鏡圓寺 8 唐人町緑道広場
9 唐人寺町 10 鈴蘭橋
11 向栄橋・御幸橋・中央橋 12 佐星醤油
13 佐賀市第2水源地跡 14 楠神社
15 龍造寺八幡宮 16 佐賀白山郵便局
17 白山名店街 18 エスプラッツ

佐賀市建築指導課より発行している「ヨカトコまっぷ」掲載の【おすすめルートC】に沿って散策しました。

 

当日散策したスポットについて

佐賀駅バスセンター

1976年、鉄道高架化に合わせて開業した、佐賀市の公共交通の要所です。
かつてはバス会社ごとに乗り場が点在している状況でしたが、リニューアルを重ねた現在は行き先ごとの乗り場が整備されており、シンプルで利便性のある導線が確保されています。また、待合スペースの内観には木材が主に使用されており、木のあたたかみを感じられる雰囲気の中で、快適にバスを待つことができます。

R6ウォッチング①_佐賀駅バスセンター

 

佐賀駅前交流広場

いつも人の賑わいを見せている、佐賀市の玄関口です。
かつての駅前広場は、駅前一面が「車中心」の広場でした。しかし2022年に、西側半分を車送迎やタクシー乗り降りのための交通広場、東側半分を交流広場として、「人中心」の広場へと生まれ変わりました。映像の流れる大スクリーンやテーブル席が設置されているほか、イベントの実施やキッチンカーの出店も可能で、朝から夜まで人の姿が途絶えることのない、市民同士の交流の場となっています。

R6ウォッチング②_佐賀駅前交流広場

 

県道佐賀停車場線

車道を減らし歩道を拡張する工事を経たことで、劇的な変化を遂げた佐賀停車場線。足を伸ばしてくつろげるほどに広いベンチやテラス席が整備され、街路樹の緑を感じながらゆったりと過ごすことのできるスポットとなっています。車道のこれほど間近に大きなベンチが設置されている様子は、全国的に見てもかなり珍しいのではないでしょうか。
佐賀駅前交流広場と一体となり、人々が自然と集う、あたたかい賑わいのある景観を創出しています。

R6ウォッチング③_県道佐賀停車場線

 

駅前まちかど広場

佐賀駅は、1976年に高架化するまで、この付近に置かれていました。この広場は、高架化前の佐賀駅前ロータリー跡地を利用して整備されたものです。景観ウォッチングの参加者のうち、まだこの地に佐賀駅が置かれていた頃を知る方々から、当時を懐かしむ声が聞かれました。
なお、この広場では、2018年3月から2019年1月にかけての「肥前さが幕末維新博覧会」に伴い設置された、佐賀七賢人の銅像を見ることができます。何かを盛んに議論している七賢人たちの様子は、見ているだけでも維新の風を感じさせてくれるようです。

R6ウォッチング④_駅前まちかど広場(全体)

 

唐人町まちかど広場

1985年に中央大通りをリニューアルした際に設置されたポケットパークです。広々としたステージが設置されており、商店街によるストリートコンサート等のイベントが定期的に開催されています。地域のみなさんにより花壇の手入れや美化活動が徹底されているほか、広場の一角にみんなのトイレが設置されており、誰もが快適に過ごせる憩いの場となっています。

R6ウォッチング⑤_唐人町まちかど広場

唐人町商店街

中央大通りを真っ直ぐ南に歩いていくと、唐人町商店街に入ります。
1599年に、当時の佐賀藩主であった鍋島直茂公が、豊臣秀吉の朝鮮出兵で功績を修めた高麗人の李宗歓一族を住まわせたことがこの地を唐人町と称するようになったきっかけである、という説があります。この説を参照すると、中央大通りのうち、この唐人町商店街のエリアについては400年以上の長い歴史を持つことになります。400年前の人々もここで買い物を楽しんでいたと考えると、趣深いです。

R6ウォッチング⑥_唐人町商店街

 

見佛山鏡圓寺

1626年に建立された浄土宗の寺院です。唐人町商店街に面する石門をくぐって直進すると、現代的な鉄筋コンクリート造の本堂を見ることができます。また、ここには、上述の李宗歓一族や、鍋島更紗の創始者である九山道清の墓があります。
これまで2度にわたり火災に見舞われながらも、その度に再建されこの地に在り続け、現在に至るまで唐人町と佐賀の人々を見守っています。

R6ウォッチング⑦_見佛山鏡圓寺

 

唐人町緑道広場

この地は元々、交通の円滑化のために、唐人町を東西に横切る形で計画された道路用地でした。その計画が見直されたことに伴い、現在は歩行者中心の緑あふれる道として整備されています。緑のスポットは、人々の心に安らぎと潤いを与えてくれます。商店街で買い物を楽しんだ後の休憩にもぴったりです。

R6ウォッチング⑧_唐人町緑道広場

 

唐人寺町

緑道広場の中を東へ進むと、中央大通りと並行して伸びる道にぶつかります。この道周辺はかつて、物資の運搬に使われていた2本の水路に挟まれた、寺町の中を通る大きな商店街でした。当時はさまざまな店が軒を連ね、唐人町商店街と並ぶ人の賑わいを誇っていたそうです。
第16回佐賀市景観賞を受賞した古田邸(町屋建築※)や、市内の他の地域と比べても数の多いエビス像に、当時の面影を感じることができます。

※町屋建築とは、間口が狭く奥行きのある、店舗併用の住宅のことです。

R6ウォッチング⑨_唐人寺町

 

鈴蘭橋

十間堀川に架かる石造りの小さな橋です。この橋を渡った先は、旧城下町エリアとなっています。十間堀川の川幅は、もともと十間(18メートル)あったとされています。船の往来に十分な幅であったことから、現在の状態に再整備される前は佐賀市の物流を司り、多くの船が行き来していたそうです。鈴蘭橋から東側を望むと、十間掘川の中に作られた中之島を見ることができます。中之島の護岸は現在までその当時のものが維持されており、当時の川幅の広さと、川港として栄えていた頃の様子が伺えます。

R6ウォッチング⑩_鈴蘭橋

 

R6ウォッチング⑩_鈴蘭橋(中之島)
(中之島)

 

向栄橋・御幸橋・中央橋

中央大通りでは、枝分かれするように3つの大きな橋の架かった光景をみることができます。
東に架かる向栄橋は、江戸時代に十間堀川以南の城下町と唐人町を繋いでいた唯一の橋でした。現在は石の橋ですが、当時は城下町に敵が侵入するのを防ぐために、壊すのが容易な土の橋であったため、土橋とも呼ばれているそうです。
西に架かる御幸橋は、明治時代、佐賀に行幸された明治天皇をお迎えする際に架けられました。当時は馬鉄も走っていたそうです。
そして中央橋は、交通の円滑化のために中央大通りが出来た際、昭和時代に架けられた橋です。
このように、これら3つの橋は、それぞれ江戸から昭和にかけて、全く異なる時期に架けられ、現在まで佐賀の交通の要所としての役割を果たしています。3つの橋の並んだ景観は、まさしく佐賀の歴史を象徴していると言えるのではないでしょうか。

R6ウォッチング⑪向栄橋・御幸橋・中央橋

 

佐星醤油

老舗の醤油蔵・佐星醤油の店舗兼事務所と居宅です。1931年頃に建てられた当時の面影をそのまま残しており、事務所はその頃の洋風モダンの様式を今に伝える造りとなっています。曲線を生かした大きなガラス窓建具や、手の込んだ美しい意匠が特徴的です。塀から覗く居宅は、事務所のモダン建築とは打って変わって和風建築となっており、その対比が趣深い外観を作り出しています。旧城下町から唐人町に入る際にひと際目を魅かれる、ランドマーク的な景観スポットで、第9回佐賀市景観賞を受賞しています。

R6ウォッチング⑫_佐星醤油

 

佐賀市第2水源地跡

写真の場所は、現在の勧興公民館の駐車場です。実は、かつてこの地には井戸とポンプが設置されており、佐賀市に初めて水道が通った大正5(1916)年から現在の浄水場が建てられるまで、水道用水の汲み上げが行われていました。稼働年数は半世紀ほどでしたが、佐賀市民の生活用水の供給を支えていた重要な場所の1つだったのです。

R6ウォッチング⑬_佐賀市第2水源地跡

 

楠神社

楠神社の始まりは、1856年、当時の佐賀藩執政であった鍋島安房が、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将・楠木正成とその息子正行の忠孝を敬い、合戦前の父子の別れ(桜井の別れ)の様子を表した像を遷したことでした。この楠木父子を敬う考えは、幕末の佐賀藩で展開された勤皇運動に大きな影響を与えました。佐賀の七賢人らは、正成の戦死した日に義祭を行う「楠公義祭同盟」に参加していたそうです。
歴史の鍵を握る人物と数多の縁を持つこの神社の佇まいは、佐賀の歴史を形作る景観の1つを担っていると言えるでしょう。

R6ウォッチング⑭_楠神社

 

龍造寺八幡宮

肥前を代表する戦国大名・龍造寺家の始祖である南次郎季家が、第15代天皇・応神天皇を主神として1187年に建立した、大変長い歴史を持つ神社です。現在の社殿は江戸時代に造られたものであり、景観上貴重なものとして、都市景観重要建造物に指定されています。
1604年に築造された、曲線の優美な鳥居は、肥前鳥居の典型的な形式の物として価値が高く、市重要文化財に指定されています。

R6ウォッチング⑮_龍造寺八幡宮(拝殿)
(社殿の様子)

 

R6ウォッチング⑮_龍造寺八幡宮(肥前鳥居)
(肥前鳥居)

 

佐賀白山郵便局

佐賀白山郵便局は、日本で郵便制度の運用が開始された1871年に同場所にて設置された、佐賀郵便取扱所を前身としています。言い換えると、佐賀市内で最も古い郵便局ということになります。
郵便制度の拡大とともに、佐賀の郵便等の中心機能は、現在の佐賀中央郵便局へ移されましたが、現在も街の郵便局として、地域の人々に親しみをもって利用され続けています。

R6ウォッチング⑯_佐賀白山郵便局

 

白山名店街

江戸時代から商人の街として賑わっていた、白山付近の長崎街道上に、約200mに渡って続く長い商店街です。1980年にアーケードが作られ、以後多くの人で賑わいを見せました。家族や友人と訪れた思い出を持つ市民の方は、きっと沢山いらっしゃるのではないでしょうか。現在では、この白山名店街が、市内で唯一アーケードを冠する商店街となっています。エスプラッツ横まで歩くと、バルーンをモチーフとした、カラフルなステンドグラス風のアーケードを見ることができるので、訪れた際にはぜひ一度上を見上げてみてください。

R6ウォッチング⑰_白山名店街(エスプラッツ西)

R6ウォッチング⑰_白山名店街(エスプラッツ東)

 

エスプラッツ

中心市街地活性化事業の一環として、2007年にリニューアルオープンした、街づくりの基点となっている施設です。1階は生活必需品が手に入る商業エリア、2階は医療・子育て支援等の公共サービスを柱としたエリア、3階はホールやカルチャーセンターを設けた文化を発信するエリアとされ、毎日多くの人々が出入りする場となっています。

R6ウォッチング⑱_エスプラッツ

このように、佐賀駅バスセンターから始まり、エスプラッツを終点として、計18か所の景観スポットをめぐりました。当日の散策に要した時間は、講師である川﨑氏の解説を含めて2時間程度で、全長は約2キロメートルとなっています。このページの解説を参考にしながら、あなたもぜひ、景観スポットをめぐってみてください!

 

参考

景観啓発動画

ヨカトコまっぷのおすすめルートを実際に散策する様子を収めた動画です。動画内では、今回の景観ウォッチングの講師である川﨑氏が、景観スポットを解説しています。景観ウォッチングで回ったおすすめルートCについての動画もございますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちらを参照してください。

 

景観ウォッチング バックナンバー

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このページに関するお問い合わせ

都市戦略部 建築指導課 景観係
〒840-8501 佐賀市栄町1番1号 本庁6階
電話:0952-40-7172 ファックス:0952-40-7392
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