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子育て応援コラム(令和6年12月号)

更新:2024年12月 5日

子育て応援コラム「アタッチメント」 No.22 令和6年12月号

令和4年の4月から、ほぼ毎週水曜日に、佐賀市の子ども・子育て支援関係の仕事に幅広く携わる機会をいただいています。その一環で、いくつかの子育てサロンに呼ばれて、親と子が遊びながらカーペットの上で座っておられるような賑やかな雰囲気の中、はじめの30分程、私から話をさせてもらい、残り30分程、参加者のみなさんと対話できる時間をいただいています。

毎回、一期一会の出会いと思ってお話ししているのですが、サロンが終わる頃に、「実は、以前にも田口先生のお話をきかせてもらいました。」と話しかけてくださるお母さんも時々おられます。私も年齢を重ねてきて、参加されている方のお顔を拝見すると、「あれ?あの方は、以前にもお会いした方じゃないかしら?それとも勝手な思い込み?」と心揺れてしまいます。ですから、以前もお目にかかった方だとわかると、「やっぱり、記憶に残っていた」と安心します。ただ、私の話を聞いてくださった方が、その後どういうふうに話を受け止めて、子育てされているか、ほとんどわからないのが実情です。そういう仕事だと思ってきました。

ところが、最近、「以前紹介してくださった資料が心に残ったので、あの資料を加工して、トイレに貼っているんです。」と話しかけてくれた方がいました。「自分も忘れないように、なんですが、夫にも見てもらいたくて、読んで実践してねと言っています。でも、夫からも、君もできてないじゃないかと逆襲されてしまって。」と笑いながら話してくださいました。夫婦の仲睦まじさを感じつつ、そんなふうに子育てに役立てていただいていると知って、嬉しくなりました。

トイレに貼っていると言われた資料とは、『子どもの話を聴くときは』と言います。全文が載ったホームページも開設されていますので、ワード検索されて、是非ともご覧ください。

私は、もう10年以上前に、佐賀県出身の映画監督の土井敏邦さんの講演会が佐賀市であったときに、女優の根岸季枝さんによって朗読された詩のCDを購入したのがきっかけです。兵庫県教育委員会の防災マニュアルをもとに、劇作家の篠原(平丸)久美子さんが10個の詩の言葉の花束にされています。子どもに語りかけるような平易な表現なのに、核心をついて、ドキッとさせられます。子どもに関わる多くの方に知っていただきたいと思っています。

ひとフレーズだけ紹介しますね。

【子どもの世界の扉はね、内側からしか開かないの 信じるおとなに向かってね】

2024年も閉じようとしていますね。いよいよ寒くなります。みなさん、ご自愛ください。

 

こども・子育て支援専門アドバイザー 田口香津子

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子育て支援部 子育て総務課 子育て政策係
〒840-8501 佐賀市栄町1番1号 本庁1階
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