テーマ:ハロウィン
ハロウィンの時期がやってきました!ハロウィンは英語圏の行事ですが、現在の形での行事の内容は、日本を含む世界中である程度なじみがあると思います。しかし、アイルランドがその伝統の発祥地であるということはあまり知られていません。
現在では、ハロウィンになると、子どもたちは仮装し、「トリック・オア・トリート」(お菓子をくれないといたずらするぞ)なんて言いながら、お菓子をねだります。他にも、かぼちゃランタンを作ったり、たき火を囲み、怖い話をしたりする伝統もあります。これらの伝統は紀元前1500年くらい前のアイルランドの収穫祭、「サウィン祭」に起源を持ち、特にここ数百年の間に形を変えてきました。ハロウィンにはさまざまな伝統行事がありますが、ここでは私のお気に入りであるかぼちゃランタンの歴史を簡単にひもといていきたいと思います。
アイルランドに住むケルトと呼ばれる人たちは、サウィン祭の時期に、死者の魂がこの世に戻ってくると信じていました。その点は不思議なくらい日本のお盆に似ていますが、相違点もいくつかあります。日本でも、アイルランドでも、同じように火を灯していましたが、日本では先祖の霊を家に導くため、アイルランドでは、霊を遠ざけるためでした。面白いことにある意味で、アイルランド人と日本人は、同じことをすることで、真逆の効果を求めていました。もう一つ違うのは、日本では焚き火をしますが、アイルランドでは、火をかぼちゃではなくかぶの中に入れていました。
では、なぜ今、かぶではなくかぼちゃでランタンを作るのでしょうか。それは、1800年代、当時のアイルランド人口の半分近い約450万人がアメリカに移住した時に、かぼちゃがより手に入りやすかったからです。アメリカの文化的な影響もあり、現代ではアイルランドでもかぼちゃランタン作りがハロウィンに不可欠になっています!
Happy Halloween!
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