街路樹のある沿線のみなさんに感謝
間もなく師走も半ば、出勤途中のバスの車窓からの光景である。
前日の雨と強い風のため、街路樹のカエデやイチョウの落葉が黄色の絨毯を敷いたように、歩道や道路の路側帯を埋めている。
バス停近くのごみステーションでは地区の当番の方なのか高齢の女性がカエデの落葉を箒で集めながら、ボランティア袋が足りなかったのかピンク色の市指定のごみ袋に入れられていた。有料のごみ指定袋では大変な負担になりそうだと心配もした。
ごみ集積場にはすでに少し大きめの透明の袋(ボランティア袋)に入れられた落葉も数袋積んであった。
道路に落ちている落ち葉の量は半端じゃない。
貫通道路沿いにはあちこちでイチョウの落ち葉掃きをされている姿が見られた。落ち葉掃きも大変な仕事である。
特に雨の後のイチョウの葉は大変のようだ。
歩道の部分だけを見ていると、敷き詰めたような落ち葉の絨毯のところどころに切れ目があるので、掃き掃除が済んだ区間とそうでないところがはっきりする。
切れ目が長く続いたので、「この辺りは早朝、一斉に掃除をされたのかな」と思って目線を上げると、その区間は街路樹がないところだった。
道路沿いに建物があれば、その建物の関係者が掃除をしてくださっているようだが、建物がないところは一体誰が掃除をされているのか。
道路管理者でできる部分はごく限られているので、近くの方の好意に頼っているのが現状だろう。
以前、紅葉のシーズン私のところに次のような提言があった。その通りはアメリカ風カエデの街路樹があるところ。
かなり長い通りなので、業者の都合なのか、中間ぐらいのところで剪定作業が中断していた。
作業が終わってない区域の住民から
「私のところは街路樹の剪定がまだです。どうせするなら、葉が落ちる前にしてください。街路に面しているので落ち葉掃きもたいへんです」との強い要請。
同じころ、一市民と称される方からは
「役所はバカではないか、これから美しい紅葉の時期を迎えるのに、見ごろの前に剪定するなんて」とのお叱り。
街路樹のある通りは多い。
紅葉の見ごろが過ぎて落葉前に剪定できればそれが一番だが、そんなにうまくは業者も対応できない。
若葉の季節、紅葉の季節、私たちの目を楽しませ、暑い日差しにはさわやかな木陰を提供してくれる街路樹であるが、晩秋に『後片付け』をしていただいている方々のご苦労を忘れてはならない。
街路樹のある沿線のみなさんに感謝である。
落ち葉の季節はまだ続く。『後片付け』よろしくお願いします。
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