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手遅れにならないように(2019年10月2日)

更新:2019年10月 2日

佐賀地方は、先々月の大雨に続いて先月は台風17号に見舞われた。風もひどかったが塩害が大きい。

頻発する自然災害は今や日本列島だけではなく、地球的規模でみられ、その災害を伝えるニュースには「記録的」とか「観測史上初」という異常気象を示唆する言葉が添えられることが多くなった。

「異常気象」がもたらす災害にみんなが危機感さえ覚える中、先月23日アメリカニューヨークの国連本部では、深刻さを増す地球温暖化に対処するため世界各国の首脳や閣僚が集まる「気候行動サミット」が開かれた。

主催したグテレス国連事務総長は「気象変動の危機を止めるため、できる対策をすべて実行することがわれわれの責務だ。残された時間は少ないが、まだ手遅れではない」と強調された。

 

同サミットでは、16歳の環境活動家スウェーデンのグレタトゥンベリさんが、十分な温暖化対策をしてこなかった大人たちへの怒りを込めたスピーチをし、「もう逃がさない」と訴えた。

サミット会場を後にするトランプ米大統領に注がれたグレタトゥンベリさんの怒りに満ちた視線をテレビが報じていたが、それは、国際枠組みである「パリ協定」からの離脱を表明するなど、地球温暖化対策に消極的な姿勢をとるトランプ米政権に対する抗議の視線だと私は感じた。

たった一人から始めた彼女の勇気ある行動は、世界の多くの若者の心を動かしている。サミット開催の3日ほど前にあった、世界の若者による一斉抗議行動には、日本を含む160か国以上で若者を中心に400万人以上がデモに加わったという。

 

このサミットには日本からも小泉進次郎環境大臣が出席されていたが、参加国の首脳部の目はアメリカだけではなく日本に対しても厳しいものがあったという。

1997年の京都議定書の時は旗振り役を務めた日本である。今回のサミットでは発言の機会すら与えられなかったが、これからの社会を生きる若者たちに「負の遺産」を残さないためにも地球温暖化対策には最大の努力をしなければならない。

 

佐賀市がバイオマス産業都市に選定されて5年が過ぎようとしているが、バイオマス産業都市の目標は低炭素社会の確立でもある。

バイオマス産業を発展させることにより温室効果ガスの抑制に繋げようとするものである。

これ以上異常気象を招かないためには、今求められているのは行動である。

佐賀市ではその行動の一つとして、清掃工場から排出する排ガスから二酸化炭素、いわゆるCO2を分離回収し、回収したCO2を藻類培養に活用するとか、大型ハウスなどの農業用として活用する事業を進めている。

佐賀市だけでは小さな取り組みだろうが、広がれば大きな力となるはずだ。

 

新しく就任された小泉環境大臣に期待するものがある。

実は、昨年11月末、小泉さんは佐賀を訪問され、高木瀬にある佐賀市の清掃工場を視察されたのである。他の用件で来られたのだが、そのとき、佐賀市のバイオマス構想の説明を受けられた。

その時、小泉さんがおっしゃった次の言葉を私は忘れない。

「市長さん、佐賀は素晴らしいことをしているじゃありませんか。こんな素晴らしいこと

をしているなら、もっと発信してくださいよ・・・」

この言葉、佐賀市の発信力の弱さを指摘された言葉であるが、私は佐賀市への励ましの言葉とも受け止めた。

議論するだけでなく、できることはみんなでどんどん行動に移さなければならない。

手遅れにならないように。

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