Language

文字の大きさ

背景色

たくましくなった青年(2019年7月3日)

更新:2019年07月 3日

最近、コンビニなどで客の過度のクレームで対応する従業員が心身ともに追い詰められているという。

これを「カスタマーハラスメント」、略称「カスハラ」というそうだ。

新聞で紹介されていたが、追い詰め方としては、例えばファーストフード店で、聞き取れないほどの早口で注文し、若き店員がまごつくと、「聞き取れよ」「おちょくってんのか」と怒鳴り散らすそうだ。

店員が一謝りしたあとでも客の要求は一段とエスカレートし、冷静な周りの人から見れば、「客としての立場を利用して、日常的な個人の不満を解消しているように」も見えるという。

いろんな社会の矛盾や不満が「カスハラ」の要因になっているかもしれないが、不満を述べる言葉の「きつさ」が見逃せない。

初めから「けんか腰」に、叱責をするような口調のようだ。

気に食わないことへの言葉の「きつさ」はカスハラだけでなく、SNS上でよく出会う。

以前、どこかの国のトップ同士が「非難合戦」をされた時もそうだった。品位も品格も感じられない。

投稿者の顔が見えないところ、名前がわからないところでは、言葉が一層過激になる。

人を刺すような言葉、人を追い詰めるような言葉が氾濫するようになってしまった。

 

先日も見た。

佐賀市内に住む、電動車いすが欠かせない勤労青年、勝也君に関してのことである。

私は、この勝也君を彼が小学生のころから知っている。

彼は今年の5月、家族と1泊2日の旅行を計画し、空港に行ったところ、予備のバッテリーを1個に制限された。

彼は過去の搭乗では制限されたことがなく、旅行代理店にも個数を2個と伝えていて、その時点までは何の指摘もされなかったという。

ところが、今回搭乗予定の航空会社では、今年の1月から国際航空運送協会の規定を適用し、予備の持ち込みを1個までに制限したとのことだった。

予備バッテリー2個分の旅程を組んだ彼が、出発日、それも登場手続きの段階で知らされ、パニックに陥っているその姿は、想像するに難くない。

このことが、ある新聞で同情的に取り上げられ、Yahoo!ニュースで紹介された。

それに対して、いろんな意見がすぐに寄せられた。

 

同情するもの、諭すもの、いろいろあったが、人を刺すようなきつい言葉も寄せられていた。

きつい言葉の中で、私が許せぬと思ったのが、次のことば。

「車いすが偉そうに旅行なんてするな!邪魔くさい」

しかし当の勝也君、負けてはいなかった。

「この件でつらい思いをした私が、何で更に辛い思いをしなければならないのだろうと考えると悲しくなりました。けど、こんなコメントで挫けてはいけません。誰もが暮らしやすい社会に向けて、僕は負けません!勝也だもん」と今回の件に関する想いをSNSで伝えていた。

幼き頃から車いす生活をしていたあの少年が、たくましい青年になっていました。

勝也君、がんばれ!

  • Facebookシェアボタン
  • Twitterツイートボタン
  • LINEに送るボタン

このページに関するお問い合わせ

総務部 秘書課 秘書係
〒840-8501 佐賀市栄町1番1号 本庁2階
電話:0952-40-7020 ファックス:0952-24-3463
メールアイコン このページの担当にメールを送る