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身にしみる言葉(2019年2月1日)

更新:2019年12月 9日

私は昨年4月のこのコラム欄で,[信無くば立たず]と題して、そのころ世間を騒がしていた忖度問題を取り上げた。

取り上げた理由の一つには、私も行政を預かる者の一人として不信を招くことがないように慎みたいという、自戒の念もあったからだ。

それから約半年後、その言葉を引用して某新聞の記者から詰問される事態を招くことになってしまった。

事の発端は、プロバスケットチーム誕生を手助けして、ひいては地域の活性化に繋がればという願いから、すでに廃校になっていた小学校の体育館をチームの練習場として使用することを認める方針を出したことにある。

しかし、残念なことに、この体育館はそのまま使える状態ではなかった。

手直しが必要であり、それも「一部の修繕」で済ませるとの当初の見込みが、最終的には「改修」の域にまで達する工事となってしまったのである。

プロバスケットチームの誕生に間に合わせるためには急ぐ必要があったものの、工事発注では慎重さを欠き、二元代表制という地方自治を支える2本の柱の一つである市議会への説明を怠ってしまった。それに加えて、「役所の契約事務等の掟」をも一部破ってしまったのである。

このことを佐賀市議会は見逃さず関係する決算を全会一致で不認定とした。

その時の謝罪・記者会見で私に投げかけられた言葉が前出の「信無くば立たず」であった。

 

この事態に対するこれからの処理方針だが、今月の末から始まる定例市議会に向けて、私の処分を含めて再発防止策を提案できるよう現在準備をしているところである。加えて、事業に関わった職員はもちろんのこと、全職員が「信無くば立たず」という言葉の重みを再確認してもらうようお願いするつもりである。

 

辛い思いが晴れない中、久しぶりに、昌平黌儒官であった佐藤一斎(1772~1859)の言志四録を開いた。そして次の言葉を目にした。

役人のみならず、上に立つものが守るべき四文字といえば、「公・正・清・敬」。

これをよく守れば過失を犯すことはない。

捨てなければならない四文字は「私・邪・濁・傲」。

これを犯すと災いを招く。

 

江戸時代に諭された言葉であるが、今でも身にしみる言葉であった。

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