学校は夏休みに入った。
今年も暑い。
ラジオ体操に出かけるときの我が家の寒暖計はもう30℃近い。
地域の子供たちと朝のラジオ体操を終え、家に戻ろうとするころは、体操の会場である神社の境内では、ワシワシワシ・・・と、クマゼミたちの大合唱である。
このせみ時雨は、その日の日中の猛暑を予告しているように私には聞こえる。
夏の暑さで名高い熊谷市では41.1℃と国内最高気温の記録を塗り替えた。
この暑さは日本だけではない。
世界的な現象らしい。
国連の世界気象機関(WMO)の発表によると、
「今年6~7月は北極圏を含め世界的に気温が上昇し、異常な猛暑に見舞われていて、カナダでは熱波の影響で多数の死者が出た。
7月、アメリカのカリフォルニア州デスバレーで52℃、ロスアンゼルス近郊のチノで48.9、アルジェリアのサハラ砂漠で51.3℃に達するなど世界各地で異常な高気温を記録した。
欧州北部では高気圧の停滞のため例年より3~6℃高い気温が続き、雨が降らず、水不足が深刻で、農作物への被害が心配されている。
ノルウェーとフィンランドの北極圏で7月気温が33℃に達した」とのことである。
また山火事も増えていて、この異常気象が「温室効果ガスの増加による長期的な地球温暖化の傾向と関係がある」と分析していることも添えられていた。
日々の「予想最高気温38℃」に、毎日のように名を連ねる今年の佐賀市であるが、私が子供のころは「暑い日が続く」といっても33度ぐらいだったように記憶する。
当時、学校にプールはなかったので集落内の川やクリークが子供の泳ぎ場であった。
その「泳ぎ場」までは裸足で行っていた。勿論道路は舗装されていなかった。
舗装されている今だと、やけどしそうな話である。
気象庁は高温注意情報を出し、熱中症対策を連日呼びかけているが、それでも命を落とす人が絶えない。
国連の気象変動に関する政府間パネル(IPCC)が世界の平均気温について、温室効果ガスの排出が現在の水準で続けば2040年ごろには産業革命前(19世紀後半)に比べ1.5℃上昇するとの予測している。
このままでは、これからも10年につき0.2℃ぐらいは上昇するとのことである。
この気象変動は漁業や農業へ大きな影響をもたらし、大雨や台風、山火事など自然災害を頻発させ、海面上昇などなど、いろんな問題を引き起こす。
これからを生きる子供たちに、猛暑という「負の遺産」を残さないためにも私たちは立ち上がらなければならない。
地球温暖化防止のために低炭素社会を確立することは地球に生きる私たちすべての喫緊の課題である。
武器を使い、人間同士争っているときではなかろう。
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